2022/02/12 15:15

お久しぶりですKinadesignのきなです。

皆様いかがお過ごしでしょうか。2022年もスタートし、すでに2月に入りましたね。
1年の早さを痛感しております。

昨年はなかなか活動的にはなれず、Kinadesignとしての発信も個人でオーダーを少し承る程度に止まっておりましたが、今年は月に1つは自分の作品を出せるように、主にウェディングアイテムとレザー作品に力を入れていこうかなと思っております。
どうぞよろしくお願い致します。

さて今日はPenguin &Handトートについての簡単レポです。


動物のモチーフってどうしてもアパレルや小物に取り入れるとポップになってしまいがちですが、普段使いしたいな。という気持ちがありこのトートを作りました。
ちなみにこれはみなさんのために。というよりは、完全にペルソナを自分に設定して作ったものになります。

メルヘンなものは好きだけど、普段身につけるものは女性らしすぎるものは落ち着かないしダーク・シックなものが似合うことも知っている。だけど、どこかにお茶目さや遊びごごろ、自分だけが満足できるものがあると特別で嬉しい。と思っていてそんな私を満足させるためにこれを作りました。

・動物モチーフは入れたい。ペンギンとうさぎを愛しているので、どちらかは確実に入れたい
・ポップにはしたくない。普段使いできる様にしたい
・PCとIpad(しかも初代のでっかいpro)を持ち歩いても耐えられる鞄がいい
・なんでも放り込めるシンプルな作りがいい
・全体的な形の綺麗さと縫い目の綺麗さでどこのハンドメイドにも負けない
こんな感じでざっくりと進めました。

まず、モチーフのところですが、ペンギンの生首と人間の手首の組み合わせになっています。
今までウェディングアイテムなどが多く、ふんわりしたものを多く発信してきたので急にダークなイメージで驚かせてしまっていたらすみません笑。本当はこうゆうのが好きです。
ぱっと見、『何がついているんだろう・・・?ん・・・?手と・・・なんだこれ、ペンギン・・・?』くらいのよくわからないモチーフにしたくてこの様な形に。
自分の好きなものをちょっとだけつまみ食いしながら色々楽しみたい私のわがままな気持ちもここに集約させてみました。

ちなみにこの手は私の手です。自己肯定感を上げたくて、起用しました。
昔から手はよくほめられてきました『仏様みたいね』と言われたり、横浜の手相占い師さんには『徳川家康と同じ形してる』と言われたり。なんだか縁起も良さそうですし、形もまあ綺麗なので採用。

カバン本体はとにかく機材系の荷物が多い私のために、気にせずなんでも放り込める形状と丈夫さを出したくシンプルながら耐久性がある様にしました。縫い目の長さ・間隔・角度と糸の太さは何種も試して今回はこんな感じに。


ハンドメイドでレザー作品を出されている方は数多くいらっしゃいますし、自分も勿論色々な作家さんの作品を見たり実物に触れたりしてきました。
ですが、その中で常に感じていたのはディテールへのこだわりが感じられない(失礼は承知です)ということ。
確かに、展示したり遠目から見たり、お客様をだたのお客様(専門知識はなくデザインで商品を選ぶとある購入者)として捉えるなら拘らなくても十分商売ってできると思うんです。でもそれは私の中ではなんだか違うと思っています。

すごくデザインが好きなレザーの作家さんがいて何年も前にその方の作品を買って今でも使っているのですが、自分自身がレザーに対して知識を得て、作れる様になった今『作りが甘い』と感じてしまいました。
だからと言って、その作家さんを嫌いになるわけでもないですし、なんなら今でも尊敬していて出す作品は追っているわけですが、私が作り手になるなら、ディテールへのこだわりや商品としての機能は購入者には購入のその瞬間的には伝わらなくても、長期的に使ってもらったり、買った人のその先を考えて追求しようと思いました。
絶対的に丁寧に、細かいところまでこだわりを持って、他のレザーハンドメイドの作家さんには負けないクオリティをというのがKinadesignです。縫穴の長さ、間隔ピッチ、角度、糸の太さ、0.5mm単位のテストをして決めています。
縫作業も私の手で1つ1つ仕上げているものになります。

牛本革を使うことやデザイン→設計→加工→仕上げ→販売までなんせ1人でやっているのでえらい時間はかかりますし、その分価格や価値も上がるわけですが、それでも唯一のものを作っていきたい。そんな思いです。

久々の更新になってしまいましたが、レザーに関してはここまでこだわれるように技術や知識量もついてきました。
アクリルはもっとプロなので、近々ウェディングドロップスの新作が上がる予定です。お楽しみに。
それでは。